ヴァンパイア・ジャンクション
ヴァンパイア・ジャンクション (創元推理文庫)
S.P. Somtow 金子 浩

東京創元社 2001-09
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おすすめ平均

これで完結ではなく、シリーズ物の一刊と考えたほうが…Amazonで詳しく見るby G-Tools
なんかイマイチかなぁ。。。
作者が書きたかったものと、わたしが読みたかったイメージとがずれてるんだと思う。
要するに「萌え」がなかった。orz (←コレわたしには重要 笑)
屈折した頑張るオッサンも、すれたジジイ(ジジイ王子!!!)も、壊れたおねいさんも出てくるっていうのに。
主人公が、2000年生きてるヴァンパイア美少年で、ロック歌手だっていうのに。
アウシュビッツ→青ひげ→ポンペイなんていう素晴らしくロックンロールな過去まで用意してくれちゃっているというのに。
これだけのお膳立てをしておきながら、「萌え」のカケラも感じさせてくれないとは。ある意味すごい。
思うに、登場人物にイキイキとした血のたぎりが感じられないっていうのが原因じゃなかろうか。
もっとも、主人公は、生きてもいなければ、暖かくもなく、赤い血も流れてないわけなんだけれど。
人間達も、自分の意志で生きてる感じが薄くて。
何というか、物語の必要に応じて振る舞うだけの【駒】って感じが強い。
吸血鬼が次々とおそってくるホラーシーンも出てくるけれど、これが、まるっきりB級ホラー映画かテレビゲームの趣。
夢と現実と幻想が交錯し、登場人物に思考が絡まり合っていて。
【現実(リアル)】が薄い【虚構(フィクション)】。
頭の中でのみ構築された物語。
夢と象徴。
自己の解体と再統合。
主要人物の一人が精神分析医であるせいもあるだろうけれど、元型・影・アニマ・アニムスなんていう言葉が飛び交って、精神分析を小説化してるみたいな感じ?
けっしてつまらないわけじゃないのだけれど、やっぱりわたしはもうちょっと血肉の通った人間の物語が読みたいな。
精神も好きだが、肉体も捨てがたいってわけ。
設定はかなり好きなので、この同じ設定で皆川博子さんに書いて欲しい。
皆川さんだったら、こういうネタをもっと妖艶に、もっとアブナく、もっと美しく、とろっとしたたる蜜の味を添えて描いてくれそうなんだけれどな。
うう〜〜〜 そんな本が読みたい〜〜〜〜(ふらすとれーしょん!)







